第1巻 さよなら現世!!
第2巻 黄金色のめざめ!!
第3巻 魔性の森!!
第4巻 妖魔街からの挑戦状!!
第5巻 心をひとつに!
第6巻 暗黒武術会開幕!!
第7巻 ナイフエッジ・デスマッチ
第8巻 霊丸を超えろ!!
第9巻 最大の試練!!
第10巻 許せない!!
第11巻 喰うか喰われるか!!
第12巻 決定戦開始!!
第13巻 遺志を継ぐ奴等!!
第14巻 血塗られた過去!!
第15巻 瀬戸際の対峙!!
第16巻 魔界への突入!!
第17巻 それぞれの決心!!
第18巻 魔界統一トーナメント
第19巻 それから…
幽遊白書 終了記念インタビュー ヨシリんでポン!
以下、毎回変わるテンプレと次スレ移行時の雑談をまとめてみました
第2巻 黄金色のめざめ!!
第3巻 魔性の森!!
第4巻 妖魔街からの挑戦状!!
第5巻 心をひとつに!
第6巻 暗黒武術会開幕!!
第7巻 ナイフエッジ・デスマッチ
第8巻 霊丸を超えろ!!
第9巻 最大の試練!!
第10巻 許せない!!
第11巻 喰うか喰われるか!!
第12巻 決定戦開始!!
第13巻 遺志を継ぐ奴等!!
第14巻 血塗られた過去!!
第15巻 瀬戸際の対峙!!
第16巻 魔界への突入!!
第17巻 それぞれの決心!!
第18巻 魔界統一トーナメント
第19巻 それから…
幽遊白書 終了記念インタビュー ヨシリんでポン!
以下、毎回変わるテンプレと次スレ移行時の雑談をまとめてみました
スポンサーサイト
875 :マロン名無しさん :2006/09/30(土) 22:05:04 ID:???
みなさん、幽遊白書の〝楽屋裏(テリトリー)〟にようこそ…
どうも、霊界あらすじ案内人です。
約半年続いたこの幽☆遊☆白書連載中。私の出番はこれにて最後となりました。
きっかけを語らせていただくならば、何の気なしに幽遊白書のあらすじを書いてみたことでした。
楽屋裏に投下したとき、「読みたくなった」と一言を貰い、やってみたくなっちゃいました。
それからは執筆に全力を……尽くしていたと、思います。多分。
忙しい日は推敲が足りなくて誤字脱字も多く、皆さんには結構ご迷惑もおかけしました……
それでも最後まで読んでくださって頂けたのは、感謝の極みです。
幽遊白書を一話一話見返してきて、本当に面白い作品であることを再確認できました。
初期のテイストに、後半のバトルや暗い部分。全てを内包して愛せる作品だと思います。
ラストの絵柄は随分と変化していましたが、ネームは全く手を抜いておらず、さすがは冨樫先生。
おかげで最後付近のあらすじは、とても手ごたえのあるものが書けました。
けれど、あらすじを書いてて一番楽しかったのは…やはり、美しい魔闘家鈴木ですね。
あの話はこっちもノリノリでした。
色んな苦労もありましたが、半年間精一杯楽しめました。
またお会いしましょう。
─────────では、ラスト投下。
みなさん、幽遊白書の〝楽屋裏(テリトリー)〟にようこそ…
どうも、霊界あらすじ案内人です。
約半年続いたこの幽☆遊☆白書連載中。私の出番はこれにて最後となりました。
きっかけを語らせていただくならば、何の気なしに幽遊白書のあらすじを書いてみたことでした。
楽屋裏に投下したとき、「読みたくなった」と一言を貰い、やってみたくなっちゃいました。
それからは執筆に全力を……尽くしていたと、思います。多分。
忙しい日は推敲が足りなくて誤字脱字も多く、皆さんには結構ご迷惑もおかけしました……
それでも最後まで読んでくださって頂けたのは、感謝の極みです。
幽遊白書を一話一話見返してきて、本当に面白い作品であることを再確認できました。
初期のテイストに、後半のバトルや暗い部分。全てを内包して愛せる作品だと思います。
ラストの絵柄は随分と変化していましたが、ネームは全く手を抜いておらず、さすがは冨樫先生。
おかげで最後付近のあらすじは、とても手ごたえのあるものが書けました。
けれど、あらすじを書いてて一番楽しかったのは…やはり、美しい魔闘家鈴木ですね。
あの話はこっちもノリノリでした。
色んな苦労もありましたが、半年間精一杯楽しめました。
またお会いしましょう。
─────────では、ラスト投下。
106 :1-前/4 :2006/09/21(木) 22:00:00 ID:???
第168話 一回戦の喜怒哀楽
───トーナメント表───
卒 木
梅 靄 九挫 偃夏 .麗痩 倉遠 伽遵 毒 塔乙 牛叢 籬 阿 才 殷 鉄
林 疽壊 曜義 月越 鞦周 傑皇 流羅 法香 麝絖 砌刃 婆夜 頭雲 朧垣 俄弥 溝蔵 鑑鵤 山 A
│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ブ
└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘ ロ
└─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ ッ
└──┬─┘ └─┬──┘ └──┬─┘ └─┬──┘ ク
└─────┬────┘ └─────┬────┘
└───────────┬───────────┘
│
107 :1-後/4 :2006/09/21(木) 22:00:31 ID:???
│
┌───────────┴───────────┐
┌─────┴────┐ ┌─────┴────┐
┌──┴─┐ ┌─┴──┐ ┌──┴─┐ ┌─┴──┐ B
┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ブ
┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐ ロ
│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ッ
鸚 オ概 九犬 蔵時 ト重 八高 繧独 御牛 糠 蛟 死氷 北孤 影塩 照猫 浦柘 枢絢 魁黄 久 ク
鵡 コ 浄蓼 馬雨 .ウ宝 .千砂 繝参 霊章 星 竜 々室 神光 身梅 星糞 飯榴 爛 偉泉 遠
.ゼ 安 草 湯 屋 若 幽
丸 助
108 :2-前/4 :2006/09/21(木) 22:01:01 ID:???
一 乾
弦 阿凍 燃回 曲 瑕 養雑 枉 紅閼 樗邪 相寵 打 .夢 鴛蚊 虚駸 泰 火 秋
琴 鼻矢 犀向 鴆 尺 疵 諡 生魚 駕塒 裏伽 蒲知 殺児 碑 薊 寐蟒 鴦絣 仮駸 賂斗 環影 霜 C
│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ブ
└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘ ロ
└─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ ッ
└──┬─┘ └─┬──┘ └──┬─┘ └─┬──┘ ク
└─────┬────┘ └─────┬────┘
└───────────┬───────────┘
│
109 :2-後/4 :2006/09/21(木) 22:01:32 ID:???
│
┌───────────┴───────────┐
┌─────┴────┐ ┌─────┴────┐
┌──┴─┐ ┌─┴──┐ ┌──┴─┐ ┌─┴──┐ D
┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ブ
┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐ ロ
│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ッ
酎 棗鏑 躯餓 行烽 飛馬 大鈴 流贔 野鈴 神靫 電嫩 陰野 奇八 陣オ 尚境 如煙 恬熾 達 ク
.眉 脚 影頭 怨駒 石屓 晒木 楽 凰葉 間衾 淋寒 ウ 武内 是鬼 然 磨
弱 我
聞
※名前が読めない選手は、辞書で調べるか『幽☆遊☆白書』19巻(掲載予定)を買って調べてね♥
第168話 一回戦の喜怒哀楽
───トーナメント表───
卒 木
梅 靄 九挫 偃夏 .麗痩 倉遠 伽遵 毒 塔乙 牛叢 籬 阿 才 殷 鉄
林 疽壊 曜義 月越 鞦周 傑皇 流羅 法香 麝絖 砌刃 婆夜 頭雲 朧垣 俄弥 溝蔵 鑑鵤 山 A
│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ブ
└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘ ロ
└─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ ッ
└──┬─┘ └─┬──┘ └──┬─┘ └─┬──┘ ク
└─────┬────┘ └─────┬────┘
└───────────┬───────────┘
│
107 :1-後/4 :2006/09/21(木) 22:00:31 ID:???
│
┌───────────┴───────────┐
┌─────┴────┐ ┌─────┴────┐
┌──┴─┐ ┌─┴──┐ ┌──┴─┐ ┌─┴──┐ B
┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ブ
┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐ ロ
│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ッ
鸚 オ概 九犬 蔵時 ト重 八高 繧独 御牛 糠 蛟 死氷 北孤 影塩 照猫 浦柘 枢絢 魁黄 久 ク
鵡 コ 浄蓼 馬雨 .ウ宝 .千砂 繝参 霊章 星 竜 々室 神光 身梅 星糞 飯榴 爛 偉泉 遠
.ゼ 安 草 湯 屋 若 幽
丸 助
108 :2-前/4 :2006/09/21(木) 22:01:01 ID:???
一 乾
弦 阿凍 燃回 曲 瑕 養雑 枉 紅閼 樗邪 相寵 打 .夢 鴛蚊 虚駸 泰 火 秋
琴 鼻矢 犀向 鴆 尺 疵 諡 生魚 駕塒 裏伽 蒲知 殺児 碑 薊 寐蟒 鴦絣 仮駸 賂斗 環影 霜 C
│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ブ
└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘└┬┘ ロ
└─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ └─┬┘ └┬─┘ ッ
└──┬─┘ └─┬──┘ └──┬─┘ └─┬──┘ ク
└─────┬────┘ └─────┬────┘
└───────────┬───────────┘
│
109 :2-後/4 :2006/09/21(木) 22:01:32 ID:???
│
┌───────────┴───────────┐
┌─────┴────┐ ┌─────┴────┐
┌──┴─┐ ┌─┴──┐ ┌──┴─┐ ┌─┴──┐ D
┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ┌─┴┐ ┌┴─┐ ブ
┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐┌┴┐ ロ
│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ッ
酎 棗鏑 躯餓 行烽 飛馬 大鈴 流贔 野鈴 神靫 電嫩 陰野 奇八 陣オ 尚境 如煙 恬熾 達 ク
.眉 脚 影頭 怨駒 石屓 晒木 楽 凰葉 間衾 淋寒 ウ 武内 是鬼 然 磨
弱 我
聞
※名前が読めない選手は、辞書で調べるか『幽☆遊☆白書』19巻(掲載予定)を買って調べてね♥


772 :1/2 :2006/09/11(月) 22:07:30 ID:???
第159話 それぞれの一年 飛影 前編

氷女の寿命は限りなく長い。百年後との分裂期に、誰の力も借りず一人子を産む。
子供はまさに分身であり、全て女である。───男と交わらない限り。
ある時、男と女の双子が氷河の国で生まれた。前代未聞の事だった。
生まれて間もない頃の夢を見ていた。生まれる前から目も耳も聞こえていた。
忌み子忌み子と耳元で騒ぐババア共を、丸焼きにする力くらいならあったかもしれない。
氷女が下界との交流を避け、浮遊する流浪の城(氷河の国)で漂流の生活を強いられるのには理由がある。
氷女が異種族と交わった場合、その子供は全て雄性側の性質のみを受けつぐ男児のみが生まれること。
しかも凶悪で残忍な性格を有する例が極めて多いこと。そして男児を産んだ氷女は例外なく、その直後死に至ること。
これらの全てが、氷女の種の保存を危ぶませるためである。氷河の国の裁定により、忌み子は地上へ捨てられた。

捨てたのは泪という女だった。
生きのびる自信はあった。生まれてすぐ生きる目的ができたことが嬉しかった。
氷河の女を皆殺しにしてやる───。
……何度と見てきた夢にうんざりし、飛影は目を覚ます。
辺りには飛影によって屠られた大量のA級妖怪の残骸が散らかっていた。
そして目の前には 「よォ 目が覚めたか」 飛影の目覚めを迎える躯の姿。
彼のアジトだろう。床壁には血脈のように筋が張り巡らされ、部屋の至る所に繭のよう物が伸びていた。
半年で飛影は随分と成長した。だが強くなるほどに、躯が遠くなっていく気もしていた。
その人物を睨めつけながら飛影は 「化物め 一体貴様どんな妖怪でどんなツラしてやがるんだ?」 問うが、
躯は 「まあそうせくなよ。お前の親父なんてオチはねェ」 飄々と質問をかわす。
だが姿くらいは見せてもいい頃だと、躯は直属戦士の一番弱い…飛影と互角の強さの者と戦わせると。
躯は側近として77人(数に意味は無い)の厳選された戦士を連れていた。
勝てばその戦士の称号も与えることを約束する。
曰く、躯の直属の戦士の称号があるだけでたいていの妖怪は協力的になる。
「探し物も見つかりやすい…」
意味深に言葉を残し、躯は戦士を呼びに部屋を出ていった。
第159話 それぞれの一年 飛影 前編

氷女の寿命は限りなく長い。百年後との分裂期に、誰の力も借りず一人子を産む。
子供はまさに分身であり、全て女である。───男と交わらない限り。
ある時、男と女の双子が氷河の国で生まれた。前代未聞の事だった。
生まれて間もない頃の夢を見ていた。生まれる前から目も耳も聞こえていた。
忌み子忌み子と耳元で騒ぐババア共を、丸焼きにする力くらいならあったかもしれない。
氷女が下界との交流を避け、浮遊する流浪の城(氷河の国)で漂流の生活を強いられるのには理由がある。
氷女が異種族と交わった場合、その子供は全て雄性側の性質のみを受けつぐ男児のみが生まれること。
しかも凶悪で残忍な性格を有する例が極めて多いこと。そして男児を産んだ氷女は例外なく、その直後死に至ること。
これらの全てが、氷女の種の保存を危ぶませるためである。氷河の国の裁定により、忌み子は地上へ捨てられた。

捨てたのは泪という女だった。
生きのびる自信はあった。生まれてすぐ生きる目的ができたことが嬉しかった。
氷河の女を皆殺しにしてやる───。
……何度と見てきた夢にうんざりし、飛影は目を覚ます。
辺りには飛影によって屠られた大量のA級妖怪の残骸が散らかっていた。
そして目の前には 「よォ 目が覚めたか」 飛影の目覚めを迎える躯の姿。
彼のアジトだろう。床壁には血脈のように筋が張り巡らされ、部屋の至る所に繭のよう物が伸びていた。
半年で飛影は随分と成長した。だが強くなるほどに、躯が遠くなっていく気もしていた。
その人物を睨めつけながら飛影は 「化物め 一体貴様どんな妖怪でどんなツラしてやがるんだ?」 問うが、
躯は 「まあそうせくなよ。お前の親父なんてオチはねェ」 飄々と質問をかわす。
だが姿くらいは見せてもいい頃だと、躯は直属戦士の一番弱い…飛影と互角の強さの者と戦わせると。
躯は側近として77人(数に意味は無い)の厳選された戦士を連れていた。
勝てばその戦士の称号も与えることを約束する。
曰く、躯の直属の戦士の称号があるだけでたいていの妖怪は協力的になる。
「探し物も見つかりやすい…」
意味深に言葉を残し、躯は戦士を呼びに部屋を出ていった。
610 :1/2 :2006/08/31(木) 22:00:14 ID:???
第147話 一対一、再び!!の巻
周りの地面が削られた小高い位置で、ふとTVゲームのRPGを思い出してしまった、と仙水。
仙水は最高までレベルを上げてボスキャラに挑み、ほとんどダメージを受けずに戦うという。
ただ敵も防御力が高く、少しずつしかHPを減らせない…。
妙な快感を覚える反面、ひどく虚しくなる。今、丁度そんな気分だと。

飛影も蔵馬も桑原も。仙水に太刀打ちすることは全く出来なかった。
仙水は手をかざし、とどめを一撃を構える。
亜空間で特防隊の三人は退屈に暮れていた。
魔界から妖怪が一匹もこないのだ。おそらく自分達の霊力に怯んで引き返したのだろうと推測。
特防隊の手にかかれば、A級妖怪とてただではすまない。とある妖狐を追いつめたこともあるという。
…その時、人間界からケタ違いの妖気を持った男──幽助が通り過ぎていく。

コエンマもいた。事態が把握できず、隊員たちは隊長・大竹の元へ帰還…そして詰問。
自分達を霊界最高の戦士と自覚してきた彼らにとって、浦飯幽助の存在が解せなかった。
それもそのはず…特防隊が魔界最強だと思っていたA級よりも、はるかに強いS級妖怪が存在する。
大竹の告白に衝撃が走る隊員たち。霊界には人間にも妖怪にもかなうものがいない…!?
「と り 乱 す な !!」 大竹が一喝で、場を収める。あと鼻毛出てる。
魔界が〝攻〟に長けているならば、我々は〝守〟に長けている。
質の違いだと、大竹は語る。だからこそS級妖怪さえ通れない結界を張ることができる。
落ち込む隊員たちを大竹は盛り上げ、任務を再開。全員で穴の封鎖にかかる。
48時間で、終わらせると────
幽助が、訪れた。呆けたように見入る三人。
幽助の大隔世に気づいた仙水。以前感じた気の迷いも、ようやく納得できた。
桑原が確認した時、心臓は確かに止まっていた。そして今も幽助の心臓は止まっている。
そんな不思議がる幽助を見て、蔵馬と飛影は子供のように笑い出す。

曰く、心臓の変わりに魔族の心臓である「核」が働いているらしい。
そして二人は仙水打倒に立ち上がる。飛影も蔵馬も、何年かの特訓を積んだかのように強さが増していた。
負けじと桑原も今なら勝てそうだと立ち上がる、が飛影が即座に否定。
幽助が戻ってきたことで、3人に力が戻った。いや…前以上の力が。
第147話 一対一、再び!!の巻
周りの地面が削られた小高い位置で、ふとTVゲームのRPGを思い出してしまった、と仙水。
仙水は最高までレベルを上げてボスキャラに挑み、ほとんどダメージを受けずに戦うという。
ただ敵も防御力が高く、少しずつしかHPを減らせない…。
妙な快感を覚える反面、ひどく虚しくなる。今、丁度そんな気分だと。

飛影も蔵馬も桑原も。仙水に太刀打ちすることは全く出来なかった。
仙水は手をかざし、とどめを一撃を構える。
亜空間で特防隊の三人は退屈に暮れていた。
魔界から妖怪が一匹もこないのだ。おそらく自分達の霊力に怯んで引き返したのだろうと推測。
特防隊の手にかかれば、A級妖怪とてただではすまない。とある妖狐を追いつめたこともあるという。
…その時、人間界からケタ違いの妖気を持った男──幽助が通り過ぎていく。

コエンマもいた。事態が把握できず、隊員たちは隊長・大竹の元へ帰還…そして詰問。
自分達を霊界最高の戦士と自覚してきた彼らにとって、浦飯幽助の存在が解せなかった。
それもそのはず…特防隊が魔界最強だと思っていたA級よりも、はるかに強いS級妖怪が存在する。
大竹の告白に衝撃が走る隊員たち。霊界には人間にも妖怪にもかなうものがいない…!?
「と り 乱 す な !!」 大竹が一喝で、場を収める。あと鼻毛出てる。
魔界が〝攻〟に長けているならば、我々は〝守〟に長けている。
質の違いだと、大竹は語る。だからこそS級妖怪さえ通れない結界を張ることができる。
落ち込む隊員たちを大竹は盛り上げ、任務を再開。全員で穴の封鎖にかかる。
48時間で、終わらせると────
幽助が、訪れた。呆けたように見入る三人。
幽助の大隔世に気づいた仙水。以前感じた気の迷いも、ようやく納得できた。
桑原が確認した時、心臓は確かに止まっていた。そして今も幽助の心臓は止まっている。
そんな不思議がる幽助を見て、蔵馬と飛影は子供のように笑い出す。

曰く、心臓の変わりに魔族の心臓である「核」が働いているらしい。
そして二人は仙水打倒に立ち上がる。飛影も蔵馬も、何年かの特訓を積んだかのように強さが増していた。
負けじと桑原も今なら勝てそうだと立ち上がる、が飛影が即座に否定。
幽助が戻ってきたことで、3人に力が戻った。いや…前以上の力が。
615 :1/2 :2006/08/21(月) 22:00:03 ID:???
第137話 魅きつける理由!!の巻

邪念樹は戸愚呂兄を抱え、そのまま洞窟の奥へと走っていった。
中身は戸愚呂兄だったが巻原は倒した。約束どおり、桑原を返してもらう。
しかし桑原は船の上にいなかった。 「もがはが」 既に桑原は、幽助たちの背後にいた。
猿轡を外し桑原に何があったのか訊ねた瞬間…地面の表面に、大男の顔が出現!

不意に出現した大男に幽助たちは飲み込まれ 「モグモグ ペッ」 幽助だけが吐き出される。
「奴らはオレにまかせろ」 樹は仙水と幽助を残し、地中へと沈んでいった。
「いったん返してまた奪うってか てめェららしいやり方だぜ」
「それは誤解だ 彼らに直接危害を加える気はない 君と二人きりになりたかった」
一方蔵馬たち。さまざまな物体が漂う、宇宙のような空間に投げ出されていた。
蔵馬によると裏男という、次元間の狭間で生きる平面妖怪の中らしい。
偶然蔵馬たちを襲ったわけではない。空間に出現する樹。裏男は樹のペットだった。
そして樹も…妖怪だった。
〝闇撫〟の樹。闇撫とは、次元を自由に移動する「影ノ手」を持つ妖怪。
異次元に生きる下等妖怪を僕にできる数少ない種族の一つである。

樹は戦う気はないという。仙水と幽助の戦いを見守っていて欲しいらしい。
立場は違えど、お互い一人の男に魅かれ、行動を共にした。
しかし桑原にすれば樹が仙水のどこに魅かれたが理解できない。一体どこを気に入ったのか。
───全て。仙水の強さも 弱さも 純粋さ 醜さ 哀しさ 全て。
仙水の人間臭さ全てに、樹は魅かれていた。
最初に会ったときは敵だった。
仙水を見て生きて帰った魔物はいない。闇の世界でそう囁かれるほど仙水は既に強く、
事実仙水は倒した妖怪を全て殺していた。───だが樹は殺されなかった。
仙水に倒され、最期の一言を聞かれたときに、樹が吐いた言葉。
できればもう一日生き残りたい───明日、「ヒットスタジオ」に戸川純が出る。
そんな日常の一言。

第137話 魅きつける理由!!の巻

邪念樹は戸愚呂兄を抱え、そのまま洞窟の奥へと走っていった。
中身は戸愚呂兄だったが巻原は倒した。約束どおり、桑原を返してもらう。
しかし桑原は船の上にいなかった。 「もがはが」 既に桑原は、幽助たちの背後にいた。
猿轡を外し桑原に何があったのか訊ねた瞬間…地面の表面に、大男の顔が出現!

不意に出現した大男に幽助たちは飲み込まれ 「モグモグ ペッ」 幽助だけが吐き出される。
「奴らはオレにまかせろ」 樹は仙水と幽助を残し、地中へと沈んでいった。
「いったん返してまた奪うってか てめェららしいやり方だぜ」
「それは誤解だ 彼らに直接危害を加える気はない 君と二人きりになりたかった」
一方蔵馬たち。さまざまな物体が漂う、宇宙のような空間に投げ出されていた。
蔵馬によると裏男という、次元間の狭間で生きる平面妖怪の中らしい。
偶然蔵馬たちを襲ったわけではない。空間に出現する樹。裏男は樹のペットだった。
そして樹も…妖怪だった。
〝闇撫〟の樹。闇撫とは、次元を自由に移動する「影ノ手」を持つ妖怪。
異次元に生きる下等妖怪を僕にできる数少ない種族の一つである。

樹は戦う気はないという。仙水と幽助の戦いを見守っていて欲しいらしい。
立場は違えど、お互い一人の男に魅かれ、行動を共にした。
しかし桑原にすれば樹が仙水のどこに魅かれたが理解できない。一体どこを気に入ったのか。
───全て。仙水の強さも 弱さも 純粋さ 醜さ 哀しさ 全て。
仙水の人間臭さ全てに、樹は魅かれていた。
最初に会ったときは敵だった。
仙水を見て生きて帰った魔物はいない。闇の世界でそう囁かれるほど仙水は既に強く、
事実仙水は倒した妖怪を全て殺していた。───だが樹は殺されなかった。
仙水に倒され、最期の一言を聞かれたときに、樹が吐いた言葉。
できればもう一日生き残りたい───明日、「ヒットスタジオ」に戸川純が出る。
そんな日常の一言。

697 :マロン名無しさん :2006/08/10(木) 21:55:36 ID:???
第127話 超・市街地戦!!の巻
仙水の裂蹴紅球波が───カーブした!?
幽助たちを外し、マンションに被弾する。その部屋には…まだぼたんと御手洗が!
心配をよそに攻めてくる仙水。幽助は幻海に部屋の2人を頼み 「オレは奴を倒す!」 仙水と対峙。
仙水は構えを取り 「オレを倒す?冗談にしては笑えん」 不敵に幽助を睨めつける

「おうよ 大マジだからな」 幽助は一気に跳び、フェイントを混ぜたスピード戦を挑みかける。
しかし幽助がでたらめに放ったパンチも 『パン』 仙水は腕のみで払い、強烈の蹴りを返す。
全てを軽くいなされ、喧嘩で培った幽助の格闘技術を、仙水は真っ向から否定。
そこに、オレが相手だ! と桑原も参戦。

次元刀を繰り出だそうと霊気を振り絞る──が、出てきたのはいつもの霊剣!?
かまわず突撃し、桑原は仙水めがけ霊剣を振り下ろす…が、剣までも受け流す仙水。
仙水は一蹴で桑原を叩き落し、次いで蔵馬がムチを振りかざし進撃。
直線では仙水を捉えられない。ローズ ウィップなら、仙水の蹴撃を封じれると踏む蔵馬。
第127話 超・市街地戦!!の巻
仙水の裂蹴紅球波が───カーブした!?
幽助たちを外し、マンションに被弾する。その部屋には…まだぼたんと御手洗が!
心配をよそに攻めてくる仙水。幽助は幻海に部屋の2人を頼み 「オレは奴を倒す!」 仙水と対峙。
仙水は構えを取り 「オレを倒す?冗談にしては笑えん」 不敵に幽助を睨めつける

「おうよ 大マジだからな」 幽助は一気に跳び、フェイントを混ぜたスピード戦を挑みかける。
しかし幽助がでたらめに放ったパンチも 『パン』 仙水は腕のみで払い、強烈の蹴りを返す。
全てを軽くいなされ、喧嘩で培った幽助の格闘技術を、仙水は真っ向から否定。
そこに、オレが相手だ! と桑原も参戦。

次元刀を繰り出だそうと霊気を振り絞る──が、出てきたのはいつもの霊剣!?
かまわず突撃し、桑原は仙水めがけ霊剣を振り下ろす…が、剣までも受け流す仙水。
仙水は一蹴で桑原を叩き落し、次いで蔵馬がムチを振りかざし進撃。
直線では仙水を捉えられない。ローズ ウィップなら、仙水の蹴撃を封じれると踏む蔵馬。
828 :1/2 :2006/07/31(月) 22:04:50 ID:???
第117話 虎穴に入らずんば…!!の巻
蟲寄市 人口25万人。
今 ここに暗黒の扉が開きつつある。邪悪な者達の手によって────
どこかの洞窟。奇妙な空間を広げ中心に浮かぶ、一艘の船。
「仙水か」 船で座禅を組んだ男は目を瞑りながら、近づいたオールバックの男に気づく。

魔界の穴を広げている船の男は、一つ障害があるという。
魔界と人間界との境である亜空間に強力な結界があり、強力な妖気を持つ妖怪が抜けられない。
呪力ではられた結界とは違い、次元をつかさどる能力者が必要だと、船の男は説く。
船の男の能力では、次元の扉を開けることは出来ても、間にある結界ははずせない
次元を切る能力者。よかろう、オレが必ず見つけ出すと意気込む仙水。
ジャマ者を始末するついでにな── 仙水の後ろ、謎の5人のシルエットが浮かんでいた……。

霊力を失い、コエンマの説明が聞けなかった桑原もようやく事情を飲み込む。
とりあえず詳しい話の前に、忘れていた海藤の魂を戻しにいく。
幻海の手により、海藤は無事復活。魂を自分で戻せないため、幻海がいなければ海藤は死んでいる。
一週間程前に幻海を尋ねた理由がそれだった。「仲間の魂が体に戻らなくなった 助けてくれ」と。
魂だけの状態は非情に無防備な状態で、1日も放っておけばあの世行きである。
海藤の魂が抜けたのは、海藤自身が禁句を試してしまったためらしい。
「改めて自己紹介します 城戸亜沙斗 15歳中3 能力は〝影〔シャドー〕〟」
「柳沢光成 16歳高2 能力は〝模写〔コピー〕〟」
「海藤優 17歳高2 能力は〝禁句〔タブー〕〟」

全員が蟲寄市の住民で、能力に気づいたのは1ヶ月ほど前。
共通して激しい頭痛と吐き気に襲われた時期があり、おそらくその時に能力に目覚めた。
時期的に見れば、武術会が終わって間もない頃。
それが第二段階なので、逆算するとトンネルが広がり始めたのは…武術会終了直後だ。
コエンマによると、第二段階に達したのが1ヶ月前だとして、現在の穴の直径は1.3kmに達している。
第四段階に達するまで、遅くても────あと三週間。
第117話 虎穴に入らずんば…!!の巻
蟲寄市 人口25万人。
今 ここに暗黒の扉が開きつつある。邪悪な者達の手によって────
どこかの洞窟。奇妙な空間を広げ中心に浮かぶ、一艘の船。
「仙水か」 船で座禅を組んだ男は目を瞑りながら、近づいたオールバックの男に気づく。

魔界の穴を広げている船の男は、一つ障害があるという。
魔界と人間界との境である亜空間に強力な結界があり、強力な妖気を持つ妖怪が抜けられない。
呪力ではられた結界とは違い、次元をつかさどる能力者が必要だと、船の男は説く。
船の男の能力では、次元の扉を開けることは出来ても、間にある結界ははずせない
次元を切る能力者。よかろう、オレが必ず見つけ出すと意気込む仙水。
ジャマ者を始末するついでにな── 仙水の後ろ、謎の5人のシルエットが浮かんでいた……。

霊力を失い、コエンマの説明が聞けなかった桑原もようやく事情を飲み込む。
とりあえず詳しい話の前に、忘れていた海藤の魂を戻しにいく。
幻海の手により、海藤は無事復活。魂を自分で戻せないため、幻海がいなければ海藤は死んでいる。
一週間程前に幻海を尋ねた理由がそれだった。「仲間の魂が体に戻らなくなった 助けてくれ」と。
魂だけの状態は非情に無防備な状態で、1日も放っておけばあの世行きである。
海藤の魂が抜けたのは、海藤自身が禁句を試してしまったためらしい。
「改めて自己紹介します 城戸亜沙斗 15歳中3 能力は〝影〔シャドー〕〟」
「柳沢光成 16歳高2 能力は〝模写〔コピー〕〟」
「海藤優 17歳高2 能力は〝禁句〔タブー〕〟」

全員が蟲寄市の住民で、能力に気づいたのは1ヶ月ほど前。
共通して激しい頭痛と吐き気に襲われた時期があり、おそらくその時に能力に目覚めた。
時期的に見れば、武術会が終わって間もない頃。
それが第二段階なので、逆算するとトンネルが広がり始めたのは…武術会終了直後だ。
コエンマによると、第二段階に達したのが1ヶ月前だとして、現在の穴の直径は1.3kmに達している。
第四段階に達するまで、遅くても────あと三週間。
49 :1/2 :2006/07/21(金) 22:00:13 ID:???
第108話 最後のフルパワー!!の巻
「う ぬ あ あ あ あ」 戸愚呂の体が…更に異形となっていく。
「フ ル パ ワ── 100 % 中 の 100 % ! ! !」

肩から新たに突起が生え、肉体は足の指の先まで肥大化し、太股下部の衣類が全て破れる。
「何か一つを極めるということは他の全てを捨てること!!
それが出来ぬお前は結局 はんぱ物なのだ」
「………捨てたのかよ? 逃げたんだろ?」

交わること無く、互いの意見は弾きあう。
幽助は全てを──ありったけの力を…二度と撃てなくなってもいい…… ! !
(オレは くたばっても かまわねェ!!) 全霊、全生命力を込め…!!
霊丸と─── 100%が── 激突する!
「う お お く ら い や が れ!!」 「ぬ う う う ん ン」

左手のみで霊丸を喰い止めようとする戸愚呂。
しかし 「!!」 左腕に亀裂が。右手も抵抗に加え、戸愚呂が初めて完全に防御に回った!
「ふきとばせ───っ ! !」 酎が叫ぶ。(決まってくれ ! !) コエンマは願う。
(これが最後なんだ) 蔵馬が希う。(幽助にはもう…) 飛影が焦る。
───反撃する力がない!!
全てを出し尽くし、膝が折れる幽助。
「ぎ ぎぎぎっ」 霊丸を抱き潰し、精一杯に戸愚呂は堪える。
「決まれ─────────!!」 陣の後押しの声。
「が あ ─── っ っ っ ───!!」
体中から噴出す体液。戸愚呂の苦しみの末に………!!
霊丸は────────砕けた。

第108話 最後のフルパワー!!の巻
「う ぬ あ あ あ あ」 戸愚呂の体が…更に異形となっていく。
「フ ル パ ワ── 100 % 中 の 100 % ! ! !」

肩から新たに突起が生え、肉体は足の指の先まで肥大化し、太股下部の衣類が全て破れる。
「何か一つを極めるということは他の全てを捨てること!!
それが出来ぬお前は結局 はんぱ物なのだ」
「………捨てたのかよ? 逃げたんだろ?」

交わること無く、互いの意見は弾きあう。
幽助は全てを──ありったけの力を…二度と撃てなくなってもいい…… ! !
(オレは くたばっても かまわねェ!!) 全霊、全生命力を込め…!!
霊丸と─── 100%が── 激突する!
「う お お く ら い や が れ!!」 「ぬ う う う ん ン」

左手のみで霊丸を喰い止めようとする戸愚呂。
しかし 「!!」 左腕に亀裂が。右手も抵抗に加え、戸愚呂が初めて完全に防御に回った!
「ふきとばせ───っ ! !」 酎が叫ぶ。(決まってくれ ! !) コエンマは願う。
(これが最後なんだ) 蔵馬が希う。(幽助にはもう…) 飛影が焦る。
───反撃する力がない!!
全てを出し尽くし、膝が折れる幽助。
「ぎ ぎぎぎっ」 霊丸を抱き潰し、精一杯に戸愚呂は堪える。
「決まれ─────────!!」 陣の後押しの声。
「が あ ─── っ っ っ ───!!」
体中から噴出す体液。戸愚呂の苦しみの末に………!!
霊丸は────────砕けた。

534 :1/2 :2006/07/12(水) 22:00:00 ID:???
第99話 戸愚呂兄 全開(フルパワー)!!の巻

桑原の霊気が手裏剣のように飛び、戸愚呂兄をズタズタに切り刻む!

直後、膝をつく桑原。放出系の霊気を使うには、桑原の体は傷つきすぎていた。
さらに、戸愚呂兄の体はバラバラだが、ダメージを受けていなかった。
切られた部分が繋がっていき、全て元通りにくっついた。一筋縄では死なない。
再び立ち上がる桑原だが、地面にへばりついているほうがお似合いと、戸愚呂兄は桑原の四肢を突き刺す!

地面にへばりつくような形で固定される桑原。ダウンのカウントが始まる。
しかし10カウント負けを期待するなと、釘を刺す戸愚呂兄。
お前は首をかっ切って殺す── 予告する戸愚呂兄。てめェはぶち殺す、必ずな── 不屈の桑原。
あの世でわめいていろと、戸愚呂兄は剣状に変化させた右手を振り上げる!
(剣よのびろ!!) 桑原が地中に念を込めると共に、試しの剣へ霊気が伸びる!

先の戸愚呂兄のして見せたことの再現。さらに、桑原は試しの剣を遠隔操作する!
油断したと、またしてもバラバラに切られる戸愚呂兄。しかし致命的なダメージは受けていない様子……
───桑原の試しの剣が、巨大なフライパン状に広がっていた。
「こいつは本当に便利な道具だぜ 今のオレの気分ぴったりに変形してくれやがった」
目を見張る再生中の戸愚呂兄。ゆっくりと、桑原は視線を上から下に移す。
「弱点がどこかわからねェなら 全 部 ぶ っ つ ぶ し た る ! !」

全霊を込め、桑原は霊剣を戸愚呂兄全体に叩きつける!
……一応、確認をする樹里。……げ。

桑原の勝利。

大丈夫か!? と駆け寄る幽助に、桑原は。

──殴打。静かに熱く、桑原は幽助に幻海の死を秘密にした理由を訊ね詰め寄る。
オレだけ蚊帳の外か、オレに言ったらビビって逃げ出すとでも思ったのか、ああ!?
言葉を掛ける蔵馬。蔵馬達も幽助から直接聞いたわけではない。なんとなく、気づいただけだ。
「オレの目の前でばーさんは死んだ」
真剣な面持ちで、幽助は言葉を紡ぎだす。
幻海をコエンマに頼み、今日も助っ人としてきてもらった。もう自分たちで闘うしかないと腹を括った。
───それでも。
第99話 戸愚呂兄 全開(フルパワー)!!の巻

桑原の霊気が手裏剣のように飛び、戸愚呂兄をズタズタに切り刻む!

直後、膝をつく桑原。放出系の霊気を使うには、桑原の体は傷つきすぎていた。
さらに、戸愚呂兄の体はバラバラだが、ダメージを受けていなかった。
切られた部分が繋がっていき、全て元通りにくっついた。一筋縄では死なない。
再び立ち上がる桑原だが、地面にへばりついているほうがお似合いと、戸愚呂兄は桑原の四肢を突き刺す!

地面にへばりつくような形で固定される桑原。ダウンのカウントが始まる。
しかし10カウント負けを期待するなと、釘を刺す戸愚呂兄。
お前は首をかっ切って殺す── 予告する戸愚呂兄。てめェはぶち殺す、必ずな── 不屈の桑原。
あの世でわめいていろと、戸愚呂兄は剣状に変化させた右手を振り上げる!
(剣よのびろ!!) 桑原が地中に念を込めると共に、試しの剣へ霊気が伸びる!

先の戸愚呂兄のして見せたことの再現。さらに、桑原は試しの剣を遠隔操作する!
油断したと、またしてもバラバラに切られる戸愚呂兄。しかし致命的なダメージは受けていない様子……
───桑原の試しの剣が、巨大なフライパン状に広がっていた。
「こいつは本当に便利な道具だぜ 今のオレの気分ぴったりに変形してくれやがった」
目を見張る再生中の戸愚呂兄。ゆっくりと、桑原は視線を上から下に移す。
「弱点がどこかわからねェなら 全 部 ぶ っ つ ぶ し た る ! !」

全霊を込め、桑原は霊剣を戸愚呂兄全体に叩きつける!
……一応、確認をする樹里。……げ。

桑原の勝利。

大丈夫か!? と駆け寄る幽助に、桑原は。

──殴打。静かに熱く、桑原は幽助に幻海の死を秘密にした理由を訊ね詰め寄る。
オレだけ蚊帳の外か、オレに言ったらビビって逃げ出すとでも思ったのか、ああ!?
言葉を掛ける蔵馬。蔵馬達も幽助から直接聞いたわけではない。なんとなく、気づいただけだ。
「オレの目の前でばーさんは死んだ」
真剣な面持ちで、幽助は言葉を紡ぎだす。
幻海をコエンマに頼み、今日も助っ人としてきてもらった。もう自分たちで闘うしかないと腹を括った。
───それでも。